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スキャンダルの定義 PAGE9

Penulis: 日暮ミミ♪
last update Terakhir Diperbarui: 2025-11-01 13:30:00

「でも、今日は朝から雨だったでしょう? まるうちからここまで来るのは大変だったんじゃないですか?」

 上沢先生がわたしに心配そうに訊いた。

 ……そうそう。言い忘れていたけれど、城ケ崎商事の本社は丸の内のオフィス街にあり、最寄り駅はJR東京駅だ。

「いえ、秘書の野島がクルマで送ってくれたので、雨に濡れずに来られました。電車で来られない距離でもなかったんですけど」

「そうですか。では、先ほどおっしゃっていた秘書というのは」

「ええ、彼のことです。彼は今ごろ一人で昼食を摂っていると思います」

「そうでしたか……。でしたらなおのこと、その秘書の方には申し訳ないことをしてしまったかな」

 上沢先生は眉尻を下げ、肩をすくめた。

「大丈夫です。先生にそう思って頂けただけでわたしは嬉しいですから。次の機会にはぜひ、彼も同席させて頂きますね。とにかくお料理を頂きましょう?」

「ああ、そうですな」

 わたしと先生は食事を再開した。前菜のカプレーゼを口に運ぶ。そこへ季節の冷製パスタが運ばれてきた。

「わぁ、美味しそう! いただきます!」

 フレッシュバジルと生ハムの冷製パスタは、爽やかでサッパリしていてこれからの季節にピッタリだ。オリーブオイルで仕上げてあるけれど、オイルソースを使っているわけではないのでそれほどオイリーには感じない。

「――そういえばわたし、今日も朝早く目が覚めちゃって。九時前には出社してたんです。社長になったんだから、そんなに早く出社する必要ないんじゃないかって父に呆れられちゃいましたけど、少し前までOLだったんでその頃の習慣がまだ抜けてないんですね」

「いや、社長が早く出社してはいけないというルールはありませんし、よろしいんじゃないでしょうか。もちろん重役出勤も認められるでしょうが、それが絶対というわけでもないでしょうしね」

「そうですよね。わたし、父にも同じことを言ったんです。それに、同期入社で仲のいい友人もいて、毎朝出社した時に顔を合わせて挨拶したり、帰りにはみんなで楽しく食事したりお酒を飲んだりして、これまでどおりの付き合いをこれからも変わらずに彼らとしていきたいと思ってるんですよね」

「〝彼ら〟とおっしゃいますと?」

 そこで先生が首を傾げた。わたし、何か言い方をマズっただろうか?

「一人は男性で、もう一人は女の子なんです。でも、二人と
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